「退化」の進化学
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定価 : \861
販売元 : 講談社
発売日 : 2006/12/20 |
価格:\861
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発生学を教える医学部はだいぶ少なくなってきた。そういう私も学生時代発生学を学ばなかった一人だ。しかし、心臓や小児科では奇形を学習するに当たっては発生学の素養が必要であるし、癌は体細胞の胎児化であるから基礎系への進路を考えている諸兄にも必要かと思う。
そこで本書だ。基本的に発生学は難しい本が多いが本書はアプローチも良く分かりやすい。人体の様々な組織が挙げられているので、これから解剖を学ぶ諸兄には特にお奨めだ。ブルーバックスは基本的に簡単な本が多いので、医学や生物学を学ぶ学生には読む機会は少ないしニーズを満たすことも少ないが本書は一読の価値アリ。お試しあれ。
(なぜ読者を限定した書き方をしているのかというと、やはり人体組織の名前をある程度知ってないとこの手の本は読めないからだ。決して著者が意地悪しているのではないのだが・・)
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「進化」の逆は「退化」ではない。
第1章のこの言葉がキーとなって、様々な進化に伴う退化や発達を解説してくれる。解剖学の知識がないとつらい部分もあるが、ポイントとなる点はちゃんと図示してくれている。
ヒトの身体がどうしてこのようになったのかがわかることで、その仕組みが理解できる。
ヒトには退化が進行中の組織が多く、人種や性差がかなりあることには驚いた。